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2010.02.26

無音の音楽会 で気づくこと

昨日久しぶりにとっても腹がたった出来事があった

夫が日本でシェフを務めていたお店のオーナーから、パリで知り合いが始めたレストランがあるので機会があれば行ってきてほしいと夫に連絡があった この、前オーナーには夫はとってもお世話になったし、せっかくだからとTっちを誘い3人で予約をして出かけた

そこは鉄板焼きスタイルのフレンチを出すレストランで、フランス人にも大人気ときいていた 
そしていざドアをあけて入ってみた雰囲気は 「???」な感じだった なんか暗い 照明も蛍光灯 例えていうなら、田舎の温泉街とかにある古いホテルの、地下にある洋風の鉄板焼きレストランみたいな内装 まあひとことで言えばお洒落じゃない  そして音楽もなし 無音の店内  まあべつにここまでは趣味の問題なのでこれで腹をたてるという理由ではない (まあ雰囲気もレストランの大事な味だと思っているわたしにとってはこの雰囲気だけで理由十分なんだけど)

そしてオーナーシェフ登場  さて夫が、大切な方からの紹介なのできちんと挨拶をしてと思った瞬間、そのオーナーシェフは「○○です」と軽い会釈のみポツリと 笑顔を見せるわけでもなし どちらかというとなんか不機嫌そうな感じで そしてそそくさと仕事にとりかかり始めたその40代後半くらいの男性店主
「...」なわたしたちは、メニューを渡され、まあいいかと気を取り直し3人で楽しく食事を選び注文した
わたしたちの席は鉄板の真ん前で、そのシェフの調理を真近で見ることができる アントレを作りだし、その盛り付けの手さばきを見て、わたしは話かけた 「へー、即興でこんなに綺麗に盛り付けていくなんてすごいですね」 と 
そうです、ちょっとその場の雰囲気に一応気を使って、日頃使い慣れないサービス精神をまた出してしまったんです このシェフとの会話の糸口をつかもうと  
そしたら彼は、ちょっと口の端をゆがませながらこう答えた
「即興じゃないですけど」 って   またわたしたちは「...」
その時点ではまだわたしたちの他にはお客さんが一組しかいなかったので、「店内が忙しいのに空気を読まず話かけたからそんな答え」、とかでは決してない
すみませんねえ、即興って言葉がそんなに気を悪くせるとは 
一応音楽会とかけてみたんっすけどね

そしてわたしたちはもう彼との会話の糸口をつかもうと試みるのをやめた
しかも対面式の鉄板の前で(=わたしたち客の前で)彼は従業員にイヤミのようないやな怒り方をしていた これもオープンキッチンではほんとにしてはいけないことだと思う
そうこうしているうちに店内はフランス人のお客さんでいっぱいになっていった そして、ここからがとっても腹立たしいところなわけで  
だってそのシェフ、フランス人に話しかけられると笑顔で答えている しかもやたらひょっこりひょっこりお辞儀を入れながら

そうなんです ここにもいたんです この人種が
パリには、”日本人嫌いの日本人”という人種が存在する  
彼らの顔は日本人、在仏暦:多分10年未満(これは勝手な推測)、フランス語がまあ話せるけど完璧なわけではなく発音は日本人なまりアリ
彼らは自分がパリに住んでいるというだけで、日本人を基本見下している かわりに実はフランス人に憧れまくっている  あ、相手がステイタスのある日本人とかだったりするともしかしたら好きになるのかもしれないけれど
そういう人種が時々存在している うっかり遭遇してしまうと、とっても嫌な気分にさせられるので、 「自分がパリジャン(もしくはパリジェンヌ)だとでも思ってんのかよ、そんな顔して」 とついつい心の中で毒づいてしまう

そしてこの日鉄板を挟みきちんと観察をさせていただいたが、多分このシェフは客とのコミュニケーションをとることが苦手なんだと思った フランス人の客にたいしてはひらひらお辞儀したりしているがその姿もアメリカ映画に出てくるサラリーマン日本人みたいでみっともない  
そして思う  客とのコミュニケーション、すなわち接客が苦手なら、鉄板焼きなんてやめるべきだ
きっとこのシェフ、自分で他の鉄板焼きとか行くのとか好きじゃないんじゃないかな 
自慢じゃないがわたしの地元大阪には鉄板焼き屋はいっぱいあって、しかも鉄板焼きフレンチを出すモダンな感じの雰囲気がいいレストランもたくさんある だから余計に思う この人、鉄板焼きの醍醐味を知らないんじゃないかと

まあでもフランス人には受けはやっぱりよさそう だってめずらしいし、しかも今パリはとっても日本食ブームで本当に流行っているから  

料理の方は、アントレのフォアグラと鰻のテリーヌは本当に美味しかった  だけど後のは全部塩辛い  鉄板焼きなのに材料手づかみだし  
ワインは、Tっちがめずらしくシェフにおすすめを聞き、そして出されたそのワインが冷えすぎていてまったく開かないので仕方なしにソムリエのTっちがデキャンタを頼んでいた(しかも水のカラフ瓶しかない)

よっぽどここに店の名前をあげようかと思ったけどわたしがこのブログを実名で書いていない以上、それはフェアじゃない

だけどほんとに、シラク前大統領が食事に来たからなんだっていうんだろー?そんな角がりヘアスタイルが日本人だなんて思われたくないよ まったく
 

でもこれを書きながら、思い出した
 
そのレストランへ行く前、わたしたち夫婦がバス停でバスを待っている時、同じバスを待っている日本人のギャル二人組みがいた わたしは一番フランスの景色に合わないものが日本人の同じ化粧をした茶髪ギャル組だと思っている 古い建物とか綺麗な街並みの中にあきらかに浮いてしまう感じで、見かけた時あまりの景色とのコントラストにいつも一瞬ぎょっとしてしまう  
その二人組みはフランス語は話せない様子で多分旅行に来ていて、髪の毛も伸びててっぺんの黒が目立っていて痛んでいてがさがさな感じ なんだかわたしはその二人組みの感じにイラっときてしまっていた
それを今思い出して、ハッとした  これって逆だ  わたしはあのシェフと同じような意識だったんだ 立場も幅も違うけど、でもあきらかにわたしもあのシェフと同じ種類の意識が自分の中にあったことに気づいた 自分勝手にパリを求めている
磁場の強いパリでは、その答えはすぐに自分に戻ってくるんだった とても直接的な分かりやすいかたちで
だから同じ日に、やり返しをくらったんだなと

というわけで、ちょっとわたしは自分の意識を立て直さなければならない 日本人として
そしてこれは客観的に自分をきちんと見るいい機会だ
まあもともと日本人うんぬんじゃなくっても、美意識の低い人がわたしはあまり好きじゃないので、そういう理由もあるんだけどねー

これは わたしの大好きな、ホントに素敵な日本人夫妻が住むアパートの中庭にある彫刻
半端なくめちゃめちゃでかい

Photo
大きさが伝わるかと思って夫に並んでもらってみたPhoto_2

街の中の、好きなデカい彫刻物つながりで
これは5区の植物園の中にある国立自然史博物館前にある恐竜

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恐竜つながりで その植物園の門の前にある噴水
夏になれば水が流れる キャリーみたいにヒールの底が汚れてもこれで洗える

Photo_4


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